今年こそ叶えよう。目標の叶え方【成功法則】
やりたい事。欲しいもの。
思い付いては手帳やノートに書き、実現したら斜線を引く。
こうすることで自己肯定感が得られ成長したと実感できてました。
しかし、いつまでも叶えられない事がずっと残ってます。
突発的なやりたい事もあるので、別に残ったまま、そのうちできればいいな。と気に留めなくても全然問題ないのですが、折角なら実現させていきたいと思いませんか。
本棚を漁るとピンポイントに目標を叶える本。というわけではないのですが
『非常識な成功法則』という本を見つけました。
こちらの本は2002年に発行された、同書を一部修正した新装版です。
約20年前に書かれたノウハウ本なので、すでに非常識ではなくなっていましたが優れた本は時代をまたぎ読み続けられると感じました。
本書には第1章から第8章まであり、お金と自由をもたらす8つの習慣として紹介されております。その中で目標の立て方から、どうすれば叶うのか(心持)をまとめました。
何かのきっかけで目標を立てるときの参考になれば幸いです。
■ステップ1_目標を立てよう
自分が生きる意味を考えたことありますか。
多くの方が中学2年生の頃に直面する質問だと思います。
不明確な将来を具体的な進路として考えなければいけない時期だからでしょうか。
将来の展望が全く想像つかない。
そもそも何がしたいんだ僕は。というか、人は何のために生きるんだ。
このような連想により今の自分は本当の自分じゃないと表面化することを『中二病』というのでしょうか。
自分が生きる意味を 本書では『ミッション』や『目的意識』と表記していると解釈しました。
この目的意識を明確にすることで目標達成に必要な情報や資源を現実から効率よくキャッチすることができ、必要なことが必要なタイミングで起こってくるそうです。
例えば、土地勘の少ない街で昼食を取ろうとした際。食べるものが決まってない時と「ラーメンを食べよう」と決めている時では、ラーメン屋さんの発見率が多少高まります。
この『ラーメンを食べよう』が目的意識です。
では、人生の目的意識はどうやって見つけるか。実はこの質問で見えてくるそうです。
-
自分の命があと半年しかなかったらいったい何をやらなければいけないか。
-
その半年の間に、お金を一銭も貰えなくてもやるべきことは何か。
質問への答えが湧いてこない方は、自分の生い立ちを考えてみると良いそうです。
幼いころの経験が人生の目的意識につながることは多々あります。
- 幼い時の辛い経験
- 両親との葛藤
- 今までの苦労とその意味
はじめから完璧である必要はありません。なぜならこの意識は経験で変わっていくものだからです。
大事なのは考えること。
そして、それを紙に書くことです。
目的意識の注意点
人を巻き込むような目的意識を持たれた場合はご注意ください。
この意識は自分の価値観です。自分の価値観を人に押し付けると大抵壊れます。
そんな辛い経験は少ない方が良いと僕は思います。
■ステップ2_目標の叶え方
さあ、いよいよ本題です。
先ほどの目的意識を思い出しながら『やりたくない事』をリストアップします。
- ○○しない
- ○○を売らない
- ○○を買わない
- ○○は聞かない
- ○○は持たない
実行可能・不可能は考えず、兎に角『やりたくない事』を全部書く。
『やりたい事』を書くのはその後です。
なぜこの順番かというと、『やりたい事』の中には『やりたくない事』が含まれることがあります。本書では下記の例がありました。
- 『会社を大きくしたい(やりたい事)から、嫌な客とも付き合わなければならない(やりたくない事)』
- 『家族と幸せになりたい(やりたい事)から、仕事をしなければならない(やりたくない事)』
この矛盾的な思考に気が付かないと、いつまで経っても目標(したい事)が叶いません。
『やりたくない事』を書き終えたら今度こそ『やりたい事』を書いていきます。
もし、書いた『やりたい事』が箇条書きなら『SMARTの法則』を使い肉付けします。
- Specific(具体的)
- Measurable(計測)
- Agreed upon(同意)
- Realistic(実現的)
- Timely(期間)
例えとして
- 具体的は年収アップ
- 計測的は1000万円
- 同意は確かに必要と思える
- 現実的は達成可能な数字
- 期間は来年の4月末まで
『年収アップ』の肉付けとして
『来年の4月末までに年収1000万円を達成する』となります。
■ステップ3_目標を叶える為の秘策
目標は眠る前に『SMARTの法則』を意識し毎日10個書き出します。
その中で優先度の高いものに丸を付けることで、最短ルートで目標を達成できるようになります。
・年収を上げたい
〇会社で評価されたい
・新しい自転車が欲しい
例えばこの目標の中で優先順位をつけるなら2番に書いた会社で評価されたいです。
会社の評価が年収アップにつながり、そのお金で新しい自転車が買えるようになるからです。
そして、『会社に評価されたい』を叶える為に、今日一歩でもできること。どんなに小さな行動でもいいから、行動できることを書きます。
多くの人ははじめの一歩目を躊躇します。ですが、この一歩さえ踏み出せば2歩目、3歩目と続けることは1歩目に比べれば容易になります。
眠る前に10個の目標を書く。
その中で優先度の高いものに印をつける。
印をつけた目標に一歩でも近づくための行動を考える。
もし、目標に一歩でも近づくための行動がその時思いつかなければ寝てしまってかまいません。案外翌朝起きた時に閃くこともあるそうです。
最後に
目標は紙に書くと実現する。
明確に記載されているわけではないが、本書では電子媒体ではなく、紙媒体を推奨していると思います。
紙媒体は手軽ですぐに書け、記載する実感も得られます。
時間が経過しても自身の目に止まる確率が高くなります。
(電子媒体はどこか破損したらすべてが見れなくなるが、物理的な紙媒体は破れてもつなぎとめることが容易にできる)
人は良いことの記憶より、失敗した時の記憶を覚えている方が得意です。
だからこそ、紙に書き残すことで振り返りができ、当時の自分はこんなことを目標に日々頑張ってきたと見返すことができ、それが相手から得られる自信ではなく、自分自身を認めてあげられる自信に成ると僕は考えています。
現実はあなたの心が作る。
自分を信頼しなければ、鏡のようにあなたを裏切る現実を見せる。
現実を変えるのは自分自身。
どんなことでも良いから一歩を踏み出してほしい。
このように本書は締めくくられます。
計画を立てて、何ができるか考えて、一歩ずつ行動してみるだけ。
文字にすると大したことないように見えます。
案外、世界はシンプルでやれることをやれば変わっていくのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「自分。今迷子です」自己分析したい時に読み返す本【FFS理論】
お恥ずかしい話ですが、最近とてもイライラすることがありました。
いつもは我慢できる範囲の対応だったんですがその日は感情を抑えきれず、自室でクッションに顔を埋め叫びました。
あまりの言動に相手は驚いたことでしょうが、僕自身も驚きでした。
こんなにもマイナスの感情が芽生えることが無かったので、今まで接していた自分とはいったい何だったのかわからなくなってしまいました。
相手に合わせてキャラクターを演じていた?
自分を殺してご機嫌を取っていた?
今まで付き合ってきた感情は嘘?
モヤモヤしたまま数日が経ったある日。
自室の本棚に今の自分にぴったりな本がありました。
購入したきっかけは、漫画『宇宙兄弟』の登場人物で自分に近いキャラクターは誰なのかを知るためだったと思います。
気持ちが落ち込んでいた中で自己分析をきっかけに読み始めましたが、下記に思い当たる節がある方も参考になると書かれています。
-
自分に自信がなく自己否定的になってしまう
-
人間関係に傷ついている
-
仕事もプライベートも無理をしながら生きている
不満や悩みの解消方法にFFS理論という考え方を利用した『あなたの知らないあなたの強み』という本をご紹介させていただきます。
FFS理論について
就活を経験されてる方や、人事の採用担当を任されている方なら聞き馴染みもあるのでしょうか。
FFSとは「Five Factors and Stress」の頭文字で、開発者は小林惠智(こばやし けいち)さんという日本人です。
ストレス理論というものをベースに研究され、人によってストレス状態を引き起こす要素が異なることから5つの因子にたどり着き、人によって思考行動パターンが違うことから5つの因子で明らかにしていきます。
この理論を駆使して、ソニー、ホンダやLINEを始めとした約800社の企業が活気にあふれる生産性の高いチームを作り、5つの因子の組み合わせによってその人の潜在的な強みを客観的に把握することでムダな誤解や気まずさを避け円滑な人間関係を構築できるそうです。
5つの因子について
それぞれの特徴を項目ごとにまとめてみました。
『判断軸』とは物事を判断する基準。
『ポジティブ時の印象』、『ネガティブ時の印象』はその状態の時の他者からの見え方。
『ストレスの要因』はストレスを感じるポイント。
すべての因子は多かれ少なかれ我々の中にあり、自己診断で数値が高い因子から順に自身に影響を与える因子となります。
A.凝縮性因子
- こだわりが強く、自分の中で明確な価値規範を持っている
- ブレずに、持論を主張する
- 日本人には少ないタイプ
判断軸
自分の価値観上、正しいか、正しくないかで物事を判断
ポジティブ時の印象
- 正義感や使命感、責任感が強い
- 道徳的で模範的な印象
- 判断力があってグイグイ推進していく
- 責任感があって頼んだことも最後は自分で引き受けている
ネガティブ時の印象
- 独善的
- 支配的
- 否定的
- 周りを力でねじ伏せようとする
ストレスの要因
自分の考え方や価値観を頭ごなしに否定されるとストレスを感じる
B.受容性因子
- 無条件に相手を受け容れ、面倒見がよく柔軟性がある
- その人が喜んだり、その人から感謝されることがうれしい
- 周りの要望をすべて受け容れてしまいキャパオーバーになることもある
判断軸
良いか、悪いかで物事を判断
ポジティブ時の印象
- 面倒見が良く寛容
- 肯定し、共感することができる
- 気配りをしながら動いている
ネガティブ時の印象
- お節介で過保護
- 自虐的
- 現実逃避になることもある
ストレスの要因
反応がなかったり、存在をないがしろにされるとストレスを感じる
C.弁別性因子
- 常にどうすれば合理的か考えて行動している
- 自分の都合で判断することもある
- 感情があまり介入しないため、冷たく見られることもある
判断軸
相対的に見て適正であるか、不適正であるかで物事を判断
ポジティブ時の印象
- 理性的、現実的で無駄なことをしない
- 合理的に判断することができる
- 情報が少ないときは判断しない
ネガティブ時の印象
- 機械的で自己都合的
- 詭弁的になりやすい
ストレスの要因
理不尽さなど、理性ではどうにもならないことを求められるとストレスを感じる
D.拡散性因子
- 活発で行動力がある
- 直情的で、面白いことなら周囲を気にせずどんどん取り組む
- 興味を失うと一気に冷めるので、行動が脈絡なく見える
判断軸
好きか、嫌いかで物事を判断
ポジティブ時の印象
- 積極的で活発的
- ゼロから物事を作り上げることができる
- 大胆な発想
- 誰もしないことを平気で行う
ネガティブ時の印象
- 反抗的
- 破壊的
- 攻撃的になることがある。
ストレスの要因
自由に動けない(団体行動を強いられている)時にストレスを感じる
E.保全性因子
- プランを立て、工夫しながらコツコツと進めていくのが得意
- 周りと協調しながら動くことができる
- 成功体験をベースに体系てきな知識や経験を得ることで成長しようとする。
判断軸
好きか、嫌いかで物事を判断
ポジティブ時の印象
- 几帳面でさまざまな場面を想像できている。
- 協調的に動くことができる
- みんなができていることを自分もできるようにしようとする
ネガティブ時の印象
- 消極的で妥協的になる
- パニックになり、拒絶的になることがある。
ストレスの要因
明確な指針がない場合や予期せぬ事態にストレスを感じる。
自己診断
本書には簡易版として15問の質問が記載されています。
この質問に直感で答え、因子ごとに合計点を出し診断します。
答え方は4択で
- はい:4点
- どちらかと言えばはい:3点
- どちらかと言えばいいえ:1点
- いいえ:1点
質問内容を確認し、答えに迷う場合に『どちらかと言えば』を選択してください。
合計点が高い順に第一因子、第二因子、第三因子となります。
また合計点が同数の場合は『E>D>C>A>B』の順となります。
あくまで簡易版ですので精度が落ちることをご了承ください、とのことです。
Aの質問
- 「持論を支持してくれない」同僚がいたら、喧嘩になってでも説得しようとする。
- 「こうあるべきだ」とよく言っている。
- 責任を果たすためなら、部下の仕事を取り上げることもためらわない。
Bの質問
- 元気がない友達がいたら、なんとか元気にしてあげようとする。
- 自分と違う考え方を聞いた時に「なるほど、一理あるな」と思う。
- 状況や環境が変われば、決まり事など柔軟に考えても良いと思う。
Cの質問
- 二度説明するなど、無駄なことはしない。
- 「データがない状態」では、判断できないと思う。
- 曖昧なことは、白黒はっきりとさせたい。
Dの質問
- 「閃いた」と思ったら後先考えすに、まず動く。
- 組織内にやりたいポジションがなくなれば、外に探しに行く。
- 「あんまり考えてないよね」と周囲からよく言われることがある。
Eの質問
- 計画的に準備して進めようとする。
- 仲間と一緒にいると安心できる。
- 「丁寧できっちりしているね」と言われることがある。
最後に
FFS理論はいかがでしたでしょうか。
自己診断の質問内容で「まさにあの人」と思い当たる箇所が多ければその人の第一因子の可能性が高いといえます。
自分の個性を理解し、相手にもストレスなく振舞える知識としてFFS理論は公私ともに使えるスキルかと思いました。
5つの因子のうち「保全性」と「拡散性」は生まれながらの気質が起因し、残る3つは社会における生活での影響が大きいと考えられています。
先天的な起因の「保全性」と「拡散性」に注目した場合、日本人の約6割が「保全性」で残りの4割が「拡散性」のタイプに分かれるそうです。
本書ではタイプ別に考える「人生の目標」の探し方や「準備ばかりして行動できない」を抜け出す方法。リーダーらしい自信の持ち方など、ビジネスパーソンによくある悩みや問題をFFS理論を用いて解析しています。
日常生活への応用も効きそうなものもありますので、ご興味が湧きましたら是非ご一読下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。